ドライバーの飛距離は、出るに越したことはありません。

20ヤード飛距離が伸びれば、セカンドショットの番手は2番手短くなり、その分だけセカンドショットの成功確率は高まり、スコア向上に繋がるからです。

そして、ドライバーの飛距離を考えたときに、ストレートボール・ドローボールとスライスボールでは圧倒的に前者の方が飛びます。

スライス一本でシングルプレーヤーになったアマチュアゴルファーもたくさんいるとは思いますが、スライスを改善していくことは、ゴルフスコア向上のためには必要となる場合もあります。

ドライバーのスライスの大きな原因はいくつかありますが、クラブ自体にもスライスの原因はあると私は考えます。

そこで今回は、

ドライバーの大型ヘッドとスライスの関係

についてお話していこうと思います。


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460ccの大型ヘッドドライバーの優位性はどこにある?

ゴルフクラブメーカー各社の最新ドライバーのラインナップを見てみると、どのクラブも共通して460ccの大型ヘッドとなっています。

昔のクラブに比べて、ドライバーのヘッドはかなり大きくなっています。

ドライバーのヘッドの大型化は、一定のメリットがあるから普及したわけですが、大型ヘッドのメリット・優位性はどこにあるのでしょうか。

大型ヘッドのメリットは、一般的に次のような点であると考えられています。

  • スイートスポットの面積が大きくなる。
  • 重心が低くなり、ボールが上がりやすくなる。
  • 慣性モーメントが大きくなり、芯を外しても球が曲がりにくくなる。

要は、ドライバーのヘッドが大きい方が「ミスに強くなる」わけです。

私達アマチュアゴルファーのスイングの再現性はプロに比べて低いですから、芯を外したインパクトになることがほとんどです。

ですから、芯を外しても、ある程度の球(曲がらず、飛距離も出る球)が出るように、クラブヘッドが大型化してきたのですね。

ミスに対する許容範囲を広げていった結果、クラブヘッドは大きくなっていった。ということです。

大型ヘッドのデメリットとは?

では、大型ヘッドにはメリットしかないのか?といえば、決してそんなことはありません。

大型ヘッドのデメリットのうち、最も大きいと私が考えるのは、

フェースの開閉がしにくい

ということです。

ドライバーのヘッドが大きくなればなるほど、ドライバーの重心距離は長くなります。

重心距離とは、クラブヘッドの重心からシャフトの延長線上に垂線を下ろした時の、その垂線の長さのことです。

重心距離が長くなれば長くなるほど、フェースの開閉が起きにくくなります。

イメージが湧きにくいと思いますので、極端な例を1つ出してみます。

もし、ドライバーのクラブヘッドがバスケットボールくらいの大きさだったら?を想像してみてください。

テイクバックでフェースを開いていき、ダウンスイングでそのフェースを閉じていく動作を意識的に行っていく場合、バスケットボールの大きさのあるクラブヘッドは、そう簡単には閉じていけないはずです。

このように、

大型ヘッドのドライバーは小型ヘッドのドライバーに比べて、フェースの開閉を意識的に行っていくことが難しい

ということが言えます。

テイクバックでフェースを開き、ダウンスイングでフェースを閉じていくのが自然なスイング

ドライバーの大型化に合わせて、スイング理論も変化してきました。

その中でも主流なのは、

フェースの開閉を抑えて、身体とクラブを一体にしてボディーターンを意識してスイングする

というものです。

大型ヘッドのドライバーはフェースが開閉しにくい特性がありますから、スイング中にフェースの開閉を極力起こさないようにして、フェース面をキープしたままインパクトして真っ直ぐ飛ばそう、という考え方です。

この考え方は確かに、フェースが開閉しにくいという大型ヘッドの特性を活かした理論であり、筋が通っているように思えます。実際に、このようなイメージのスイングで真っ直ぐ飛ばせているゴルファーもいると思います。

しかし、このようなイメージを持ってスイングしていてスライスが出るのであれば、この理論はあなたには合わないということ。イメージを変える必要があります。

どのように変えるのかといえば、

テイクバックでフェースを開いていき、ダウンスイングでフェースを閉じていく

という「昔ながらの」スイングイメージに変えていく、ということです。

以前の私もそうでしたが、スライサーに共通するのは、

  • フェースを開閉する意識が乏しい
  • フェースローテーションが実現できていない

ということです。結果、インパクトでオープンフェースとなり、スライスになってしまう。私はこう考えます。

※この辺のことは、

『インパクトでフェースが開くオープンフェースの直し方』

『ボールの位置を変えるとドライバーのスライスが直るって本当?』

の記事で詳しくお話しています。ぜひご参照ください。


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460ccの大型ヘッドが、スライスの原因かもしれません

以上をまとめると、

  • 大型ヘッドはスイング中にフェースの開閉が起こりにくい
  • そのため、フェースを開いて閉じるという動作を極力抑えて、フェース面をキープしたままスイングする理論が登場した。
  • そのようなイメージをもってスイングしてスライスが出るのであれば、イメージを思い切って変えるべき。
  • 具体的には「フェースを開いて閉じていく」というイメージに変える。

ということになります。

フェースが開くのは、「芯を食う、芯を外す」以前の問題

おさらいとなりますが、大型ヘッドのメリットとして「ミスに強い」というポイントがあります。

一方、大型ヘッドのデメリットとしては、「フェースが返しにくい」という点があります。

大型ヘッドのドライバーを使ってスライスが連発するということは、上記のメリット・デメリットのうち、デメリットである「フェースが返しにくい」という特性の方がより強く現れていることを意味しています。

ここで1つイメージして頂きたいのですが、

  • フェース面はターゲット方向に真っ直ぐだが、芯を外したインパクト
  • 真芯を食ったが、フェースが開いているインパクト

この2つのショットのうち、どちらのショットの方が結果が良いでしょうか。

当然ですが、前者です。真っ直ぐ飛ぶからです。

つまり、

「インパクトでフェースが開くのは、『芯を外した外さない』以前の問題」

ということが言えると思います。

要は、

いくら大型ヘッドが芯を外れたミスショットに強いといっても、大型ヘッドのドライバーを使うせいでフェースが開いたインパクトになりやすいのであれば意味が無い

ということです。

400cc以下のヘッドのドライバーを試してみる

以上のように、スライサーに悩むゴルファーにとって、

大型ヘッドのメリットとデメリットを比較すると、デメリットの方が大きい

場合はかなり多いと私は考えます。

スライサーにとっては、

「ミスヒットへの強さ」や「球の上がりやすさ」よりも、「フェースの返しやすさ」の方が重要

ということです。

460ccの大型ヘッドのドライバーを使い続けて、スライスが出続けるのであれば

思い切って400cc以下のドライバーを使ってみる

のがスライス改善の突破口になるかもしれません。

これまでよりも小ぶりなヘッドのドライバーを使うことによって

  • クラブの重心距離が短く、スイング中にフェースの開閉を行いやすくなる。
  • フェースを開いて閉じていくというスイング作りが、もっと簡単になる。
  • フェースローテーションの動作を修得でき、つかまった球筋が出るようになる。
  • スライスが改善する(矯正できる)。

というメリットが考えられるからです。

400cc以下のドライバーというと、だいたい8年前~10年前のモデルのドライバーです。

中古クラブショップで、5,000円~10,000円の価格帯で購入することができます。

クラブの状態を注意して購入すれば、問題なく使うことが出来ますし、出費的にも優しいです。

私のように、長年スライスに悩んでいる場合には、400cc以下のドライバーを試してみることをオススメします。

ご参考になれば幸いです。


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