ゴルフのルールで、ペナルティ(打罰)のルールは結構ややこしいものです。

例えば、池に入った時(池ポチャ)ときのペナルティルールと対処法は複雑に思えるので、正確に把握・理解しているゴルファーは少ないのではないでしょうか。

そこで、この記事では

ゴルフで池ポチャしたときのペナルティのルール、正しい対処法、スコアの数え方

について、出来るだけ分かりやすく解説していきたいと思います。


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ウォーターハザードに関する規則・ルールの原文

ゴルフの正しい規則は、日本ゴルフ協会(JGA)のHPで確認できます。

ゴルフ規則で、ウォーターハザードについてのルールは、

規則26 ウォーターハザード(ラテラル・ウォーターハザードを含む)

に規定されています。

この規則26を読めば、ゴルフで池ポチャになった際のルールが分かるわけです。

規則26を引用してみます↓

26-1 ウォーターハザードに入った球の救済
ウォーターハザードの方に向かっていった後で見つかっていない球がそのウォーターハザードの中にあるかどうかの判定は事実問題である。

ウォーターハザードの方に向かっていった後で見つかっていない球がそのハザードの中にあることが分からない、またはほぼ確実でない場合、プレーヤーは規則27-1に基づく処置をとらなければならない。
球がウォーターハザード内に見つかったか、あるいは見つかっていない球がウォーターハザードの中にあることが分かっているか、ほぼ確実な場合(その球が水の中にあるかどうかにかかわらず)、プレーヤーは1打の罰のもとに次の中から1つを選んで処置することができる。
a.規則27-1に規定するストロークと距離に基づく処置をとり、初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで球をプレーする(規則20-5参照)。
b.ホールと、初めの球がウォーターハザードの限界を最後に横切った地点とを結んだ線上で、そのウォーターハザードの後方に、球をドロップ。この場合には、ウォーターハザードの後方であればいくら離れても距離に制限はない。
c.球がラテラル・ウォーターハザードの限界を最後に横切った場合に限り、前記a.b.の処置に加えて認められる選択処置として、次のどちらかの地点から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかない所で、そのラテラル・ウォーターハザードの外側に、球をドロップ。
(i)その球がそのラテラル・ウォーターハザードの限界を最後に横切った地点。
(ii)その対岸の、ラテラル・ウォーターハザードの限界上でホールから同じ距離にある地点。
この規則により処置する際、プレーヤーは球を拾い上げてふくことができるし、別の球に取り替えることができる。
(球がハザード内にあるときの禁止行為-規則13-4参照)
(ウォーターハザードの水中で動いている球-規則14-6参照)

・・・、いかがでしょうか。

こういった条文に慣れ親しんだ法律関連の仕事をされている方ならともかく、普通の感覚では

チンプンカンプン!

という感じではないでしょうか。

そこで、この規則26を少し噛み砕いて説明していきたいと思います。

池ポチャしたときの具体的な対処法とスコアの数え方

規則26の前半部分は、

池に入ったことが確認できるかどうか

という点についての規定です。

競技ゴルフの場合には、池に入ったかどうかの厳密な判定が必要となりますが、

アマチュアゴルファーの競技ゴルフではないラウンドプレーの場合には、

あれ池に入ったよね、たぶん

くらいでOK。ウォーターハザードに入った(池ポチャ)場合の処置をしましょう。

対処法1 最後にプレーした所のできるだけ近くで1打罰を加えて打ち直す

池にボールが入った場合、

その池に入れたショットを行った場所(最後にプレーした場所)から、1打罰を加えて打ち直す

ことが出来ます。

例えば、Par3のティーショットが池に入った場合、1打罰を加えてティーグラウンドから3打目を打つことができます(この場合、ティーアップが可能です)。

Par4のセカンドショットがウォーターハザードに入った場合には、そのセカンド地点から4打目となります。

この対処法は、規則26の

a.規則27-1に規定するストロークと距離に基づく処置をとり、初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで球をプレーする(規則20-5参照)。

の規定に基づく対処法です。

実際のラウンドでは、この対処法では前に進めず残り距離も残るため、あまり採用することはないと思います。

対処法2 ボールが最後に池の境界線を横切った地点とホールを結んだラインの後方線上にドロップ

文章で読むと、何がなんだか分かりづらいので、↓のイラストをご覧ください。

ゴルフ池の対処法

ボールが池に入る際には、必ず

池の境界線を最後にまたいだ(横切った)地点

というのが存在するはずです。上図でいえば、赤色のバツ印の地点です。

次に、その地点とホール(カップ、ピン)を結んだラインを想定します。

そのライン上のウォーターハザードよりも後方のいずれかの地点に球をドロップして、1打罰を加えて打つことが出来ます。

ウォーターハザードの後方であれば、いくらでも下がる事ができます。

実際のラウンドでは、この対処法を採用することが多いと感じます。

規則26では、この対処法について

b.ホールと、初めの球がウォーターハザードの限界を最後に横切った地点とを結んだ線上で、そのウォーターハザードの後方に、球をドロップ。この場合には、ウォーターハザードの後方であればいくら離れても距離に制限はない。

と規定しています。


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対処法3. ラテラル・ウォーターハザードの場合は、2クラブレングス以内にドロップ出来る

ボールに入ったウォーターハザードが、「ラテラル・ウォーターハザード」の場合、上記2つの対処法の他にも、

最後にボールが池の境界線を横切った地点から、2クラブレングス内でホールに近づかない場所にドロップして、1打罰を加えて打つ

という対処法が出来ます。

ラテラル・ウォーターハザードとは、コースの向きと平行に設置されている池のことで、その境界線上には「赤杭」が設置されています。

ラテラル・ウォーターハザードではない池場合、その境界線上には「黄杭」が設置されていますから、

ボールが入った池がラテラル・ウォーターハザードかどうかは、杭の色を見ればすぐに判断できます。

さて、このラテラル・ウォーターハザードは、その向きがコースと平行しているために、

最後にボールが池の境界線を横切った地点から、下がってドロップ(上記の対処法2.)

という対処法を取ることが出来ないケースが多いです。

「いくら下がっても、池・・・。」

という場合が多いからです。

ですから、ラテラル・ウォーターハザードでは、別の対処法が出来ると規定されているわけです。

では、ラテラル・ウォーターハザードに特有の対処法について具体的に見ていきましょう。

ラテラルウォーターハザード対処法

ラテラル・ウォーターハザードの場合、

「最後にボールが池の境界線を横切った地点から、2クラブレングス以内の、ホールに近づかない場所にドロップ」

して、1打罰を加えて打つことが出来ます。

上のイラストでいえば、黄色線で囲った領域内でドロップして、1打罰を加えて打てばOKです。

この対処法は、規則26の

c.球がラテラル・ウォーターハザードの限界を最後に横切った場合に限り、前記a.b.の処置に加えて認められる選択処置として、次のどちらかの地点から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかない所で、そのラテラル・ウォーターハザードの外側に、球をドロップ。
(i)その球がそのラテラル・ウォーターハザードの限界を最後に横切った地点。
(ii)その対岸の、ラテラル・ウォーターハザードの限界上でホールから同じ距離にある地点。

という規定で定めれらているものです((ⅰ)の規定)。

(ⅱ)の規定を適用する場面は、結構レアケースですが、念のためにご説明します。

(ⅱ)の規定を利用すれば、対岸側でもドロップすることができます。

この規定の恩恵を受けるシーンとしては、

対岸に着地したけど、後ろに転がって池に入っちゃった!残念!

というケースです。

イラストにするとこんな感じ↓

ラテラルウォーターハザード対処法2-3

そのまま、ボールが最後に池の境界線を横切った地点(対岸側)から2クラブレングス以内にドロップしてもいいですが、

対岸側まで移動するのが困難、めんどくさい
とか
打ち直しのショットが、再び池にかかってしまうため難しい

という場合、この(ⅱ)の規定を活用すれば、反対側(図でいうとティーグラウンドに近い側)でドロップすることが出来ます。

細かいルールですが、この規定を覚えていることで、有利にプレーすることもあります。

余裕があれば、覚えておきましょう。

前進ティー(前進3打)がある場合は、そこから3打目を打つ

以上が、正規のゴルフ規則に従った場合の、ウォーターハザードの対処法です。

ですが、ほとんどのゴルフ場では、ローカルルールとして

前進ティー(前進3打)

を設定しています。

前進ティーは、池超えのティーショットのホールで設置されていることが多く、

池を越えたあたりの地点に特設ティーのティーマークがおいてあります。

前進ティーがある場合には、

特設ティーのティーマークの付近でドロップして、1打罰を加えた3打目を打つことが出来ます。

正規のルールに従った対処法でドロップした場合と、前進ティーを利用した場合の、どちらか有利な方でプレーすればOKです。

ただし、ローカルルールの記載が、「・・・しなければならない」となっている場合には、ローカルルールに従って前進ティーから打つことになります。

 

以上、ウォーターハザードに入った場合のペナルティルール、対処法とスコアの数え方でした。

一見、複雑に思えますが、実際にラウンドしてみればそこまで難しくはありません。

 

このようなウォーターハザードのルールを正確に理解しているゴルファーは少ないものです。

ですが、ルールを正確に把握しているゴルファーの方が、上達が早いと感じます。

池に入った場合の正しい対処法を覚えて、スコア向上を目指しましょう。


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